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統一規定
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 統一規定 (2005年10月版)
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 「統一規定」 第5版 (原文)
「統一規定」 第5版 (翻訳)
 「統一規定」 第4版 (原文)
 「統一規定」 第4版 (翻訳)
 
NOTICE
当「統一規定 (第5版) 」 は参考資料として収録致しました。 当サイトに最新版の翻訳があります。

参考資料


生医学雑誌への投稿のための統一規定 [第5版]

国際医学雑誌編集者委員会

目   次


序  文

 一般的な医学雑誌の編集者の小さなグループが,それらの雑誌への投稿原稿の様式に関するガイドラインを制定するために,1978年,カナダのブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーにおいて非公式の会合を持ちました。 このグループは,今日「バンクーバー・グループ」 として知られています。 米国国立医学図書館によって展開された参考文献表のための書式を盛り込んだ原稿に関するその規定は,1979年に初めて発表されました。 バンクーバー・グループは,その後,国際医学雑誌編集者委員会[International Committee of Medical Journal Editors (ICMJE)]へと拡大発展をとげ,毎年会合を持つまでに至り,その関心事も次第に広がってきています。
 委員会は,これまで「生医学雑誌への投稿のための統一規定」 の版を5版まで重ねています。 ここ数年来,原稿作成を凌ぐような問題が持ち上がっています。 これらの問題の幾つかは,今では既に「統一規定」 においても扱われていますが,それ以外の事柄については,個別のステートメントとして提出されています。 なお,各々のステートメントは,その都度,学術誌上に発表されてきたものです。
 第5版 (1997) では,内容の明瞭さを増し,更に,権利,プライバシーの問題,方法の記述,及びその他の懸案事項に関する事柄を扱うために,第4版を再構成し,一部表現を改めることに努めました。 「生医学雑誌への投稿のための統一規定」 のすべての内容は,教育的,非営利的目的において,著作権に係わりなく複製することが出来ます。 また,当委員会は,資料の再配布を奨励します。
 本「統一規定」 の利用に賛同する雑誌 (500誌以上がそれに賛同している) は,自らの雑誌の投稿規定 (instructions to authors) 中に,1997年版の典拠を引用することを求められます。
 また,これらの規定に含まれるものと含まれないもとを強調しておくことが重要です。
 第1に,本「統一規定」 は,原稿をどのように作成するかについての著者への指示事項であり,決して,出版スタイルについての編集者への指示事項ではありません。 (しかしながら,多くの雑誌では,それらの出版スタイルの要素としてそれらを利用する傾向にあります)。
 第2に,著者が原稿をこれらの規定中に明記されたスタイルで作成している場合,参加雑誌の編集者らは,それらを掲載目的で考慮する前に,スタイルの変更を求めて返却することはありません。 しかしながら,出版の過程において,各雑誌の掲載スタイルの細目に適合するよう,受理された原稿に変更を加えることがあります。
 第3に,参加雑誌へ原稿を送付する著者は,その雑誌の掲載スタイルに従って作成するように努める必要はありませんが,「統一規定」 には従っていなければなりません。
 しかしながら,その雑誌にふさわしい話題及び投稿すべき論文の形態 (例えば,原著論文,総説,もしくは症例報告) は何かということに関しては,著者もまた,その雑誌における投稿規定に従う必要があります。 加えて,その雑誌の投稿規定には恐らく,原稿の提出要求部数,受理可能な言語,論文の長さ,及び使用可能な略語といった,その雑誌独自の要求事項が含まれているものと思われます。
 参加各誌は,自らの投稿規定中に,その規定が「生医学雑誌への投稿のための統一規定」 に準拠している旨を言明し,公表された版次を典拠として示すことを求められます。

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原稿を投稿する前に考慮すべき問題

重複もしくは二重投稿

 重複もしくは二重投稿とは,既に発表されたものと実質的にオーバーラップする論文の掲載のことです。
 一次情報源としての定期刊行物の読者にとっては,著者と編集者の選択により再掲載された論文であることが明瞭に述べられていない限り,自分達の読んでいるものがオリジナルであると信じるより他ありません。 この論拠の基礎にあるのは,国際的な著作権法,道徳律,及び資源の有効利用です。
 大多数の雑誌は,活字媒体,電子媒体の別に係わらず,出版された論文中において既にその大部分が報告されているものや,他所において掲載を目的として投稿中であったり,受理されている他の論文の内容を含むような研究論文を受け取ることを望んではいません。 ただし,この方針は,その雑誌が他誌において不採用となった論文,あるいは,専門領域での会合において同僚に対して行われた抄録やポスター掲示のような予備的報告の発表に引き続く完全な報告などを考慮することをあらかじめ排除するものではありません。 更にまた,学術的会議の席上で既に口演発表されているが完全な形態ではまだ掲載されていない論文,あるいは,議事録もしくは類似の形式での掲載を目的として現在考慮中の論文を雑誌が考慮することを妨げるものでもありません。 予定された会議の新聞報道は,通常この規則に違反すると見なされることはありませんが,このような報道は追加データや図表のコピーによって詳述されたものであってはなりません。
 論文を投稿する際には,同一もしくは非常に類似した研究の,重複もしくは二重投稿と見なされるような以前の研究報告やすべての投稿に関して,著者は常に編集者に完全な申告を行わなければなりません。 著者は,その研究に含まれるテーマに関して,以前の報告に既に掲載されている場合には,その旨を編集者に警告しておくべきです。 このような研究についてはいかなるものでも,新規の論文において言及し,更に参考文献として引用しておいて下さい。 編集者がその問題をどう扱うかを決定するのに役立つように,これらの資料のコピーを投稿論文に含めておいて下さい。
 上記の告知なしに重複もしくは二重投稿が試みられたり,そうした事態が起こった場合,著者は編集者がとるべき行動を予期すべきです。 少なくとも,投稿原稿の即時不採用を覚悟して下さい。 万一編集者が違反に気付かずに,論文が掲載されてしまった場合には,重複もしくは二重投稿の告示文が,著者の釈明や承諾の有無に係わらず,十中八九掲載されることになります。
 既に受理されていても,まだ掲載されていない論文中に記述されている科学的情報についての予備的なリリース発表 (通常,公共メディアに対して行われる) は,多くの雑誌の方針に違反します。 わずかなケースにおいて,編集者との申し合わせによってのみ,データの予備的なリリース発表が認められます (例えば,公衆衛生上の緊急性が存在するような場合です)。

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受理可能な二次掲載

 同一もしくは他言語での二次掲載 (とりわけ,自国以外におけるもの) は,正当と認められますが,それらが,有益であること,以下に挙げるすべての要件を満たしていることが必要となります。
 1. 著者は,両方の雑誌の編集者から許可を得ており,二次掲載に係わる編集者が,最初に掲載されたもののコピー,別刷,もしくは原稿のいずれかを必ず入手していること。
 2. 最初の掲載の優先権には,最低でも1週間の出版間隔を置くことにより敬意が払われなければならなりません (特に,両方の編集者による別途取り決めがある場合を除く)。
 3. 二次掲載のための論文は,異なる読者層を対象としていますので,簡約版で十分なこともあります。
 4. 二次掲載版は,初版のデータ及び解釈を忠実に反映していること。
 5. 二次掲載版のタイトル・ページに掲載される脚注には,その論文の全体もしくは一部分が既に掲載されている旨を,読者,同分野の研究者 (Peers),及び著作権管理機関に情報として提供し,更に初出文献も示しておくこと。 適切な脚注の例を以下に示します。 「This article is based on a study first reported in the[... 雑誌タイトル (完全な典拠情報を添えたもの) ...] (訳:この論文記事は,[...]に最初に報告された研究に基づくものです) 」 。
 上記の二次掲載に対する許可には,対価を要求してはなりません。

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プライバシーに対する患者の権利の保護

 患者は,インフォームド・コンセントなしには侵害されることのないプライバシーに対する権利を有します。 その情報が科学的目的にとって必須であり,かつ,患者本人 (もしくは親あるいは保護者) が掲載に関して書面でのインフォームド・コンセントを与えていない限り,身元が判明するような情報が,記述,写真,及び家系図において掲載されてはなりません。 この目的でのインフォームド・コンセントには,患者が掲載されるべき原稿の提示を受けていることが必要です。
 身元が判明するような詳細は,それが必須でなければ割愛されるべきですが,匿名性を達成するために,患者のデータが変更されたり改竄されたりしてはなりません。 完全な匿名性を達成することは困難なことですが,多少でも疑念がある場合には,インフォームド・コンセントを入手して下さい。 例えば,患者の写真の目の部分をマスキングするというだけでは,匿名性の保護にとっては不十分です。
 インフォームド・コンセントに対する規定については,投稿雑誌の投稿規定中に含まれていなければなりません。 インフォームド・コンセントが得られた場合は,その旨を掲載論文中に示して下さい。

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原稿投稿のための規定

技術的規定の要約

  • 原稿のすべての部分をダブルスペースでタイプすること。
  • 各々のセクションもしくは構成要素は新しいページで始めること。
  • 以下の順序になっているかを再チェックすること。 タイトル・ページ,抄録及びキーワード,本文,謝辞,文献表,表 (各々別紙で),図の説明文。
  • 図版 (裏打ちなしの印画紙プリント) は,203×254mm (8×10インチ) 以内として下さい。
  • 既に公表されている資料を複製する場合,もしくは,被験者の身元が判明する可能性のある写真を使用する場合には,承諾書を同封のこと。
  • 著作権譲渡書及びその他の書式を同封すること。
  • 論文のコピーを規定部数提出すること。
  • 投稿されたすべてのもののコピーを控えとして手元に残すこと。
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原稿の作成

 観察や実験に基づく論文の本文は,通常 (決して必須ではありませんが) 以下の見出しに分割されます。 すなわち「Introduction緒言」 ,「Methods方法」 ,「Results結果」 ,及び「Discussion考察」 です。 長い論文には,それらの内容を明瞭にするために,幾つかのセクション (特に,「結果」 及び「考察」 のセクション) の中に小見出しが必要になります。 症例報告,総説,及び論評 (editorials) のような他の形態の論文には,別の形式が必要になります。 著者は,更に詳しい指示については,個々の雑誌を参照して下さい。
 原稿は,216×279mm (8.5×11インチ) か,ISO規格A4判 (212×297mm) の白いボンド紙[上質紙]に,最低でも25mm (1インチ) のマージンを取ってタイプもしくはプリント・アウトすること。 用紙の片面のみにタイプするかプリントすること。 タイトル・ページ,抄録,本文,謝辞,参考文献表,個々に独立した表,及び図の説明文を含め,終始ダブルスペースを用いること。 タイトル・ページから始めて,連続的にページ数を振ること。 ページ数は,各々のページの右上隅もしくは右下隅に付けること。

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フロッピーディスク原稿

 最終的な受理が間近な論文に対して,幾つかの雑誌では,著者に電子的形態でのコピーを (フロッピーディスクで) 提出することを求めています。 なお,それらはワープロ・ソフト独自のフォーマットか,あるいは,テキスト (ASCII) ファイルで受理されます。
 フロッピーディスクを提出する場合,著者は以下のようにして下さい。

 1. フロッピーディスク上にある論文のバージョンのプリント・アウトを同封していることを確認すること
 2. フロッピーディスク上には,原稿の最終版のみを入れておくこと
 3. 分かりやすいファイル名を付けること
 4. ファイル・フォーマットとファイル名を記載したラベルをフロッピーディスクに貼り付けること
 5. 使用された機種とソフトに関する情報を提供すること

 なお,著者は,受理可能なフォーマット,ファイル名の付け方の慣例,提出すべきコピーの部数,及びその他の詳細については,その雑誌の投稿規定を参照して下さい。

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タイトル・ページ

 タイトル・ページには,以下のものを記載して下さい。 1) 論文のタイトル (簡潔ではあるが報知的なものであること),2) 各々の著者を識別し得る氏名に加えて,個々の著者の最高取得学位と所属機関,3) その研究業績が帰属すべき機関及び部署の名称,4) 権利放棄証書 (その必要があれば),5) 論文に関する通信に責任を負う著者の氏名と住所,6) 別刷の請求先となる著者の氏名と住所,もしくは,著者からの別刷の入手には添えない旨を記した陳述,7) 助成金,装置,薬剤 (もしくはそのすべて) の形態で受けた援助の出所,そして,8) タイトル・ページの底部に置かれた40文字以内 (文字とスペースを合わせて数えて) の短い欄外見出しもしくは脚注。

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著者資格

 著者として指定されたすべての著者には,著者資格が付与されます。 各々の著者は,その内容に対して公的な責任を負うところの研究において,十分な関与をなしている必要があります。
 著者資格の証明は,以下の実質的貢献にのみ基づいていなければなりません。 1) 研究の構想及び計画,もしくは,データの解析及び解釈に対する貢献,及び,2) 論文の起草もしくは原稿における重要な知的内容に対する批判的改訂に対する貢献,更に,3) 掲載されるべき決定稿の最終的承認に関する関与。 なお,上記1,2及び3の条件のすべてが同時に満たされている必要があります。 単なる研究資金の調達,あるいはデータの収集における参画は,正当な著者資格としては認められません。 研究グループの統括監督は,著者資格として十分ではありません。 論文 (記事) のいかなる部分であれ,その主要な結論に対する批判に対しては,最低でも著者の1人が責任を負わなければなりません。
 編集者は,著者らに対して各々の貢献度を申告するように要求することが出来ます。 また,これらの情報は公表される可能性もあります。
 近年益々,多施設臨床試験は,団体著者に責任が帰される傾向にあります。 著者として指名された団体の構成メンバー全員は,たとえ,論文タイトルの下に著者名が掲載されていようと,脚注にあろうと,そのいかんを問わず,上記の著者資格に対する基準を完全に満たしている必要があります。 なお,これらの基準を満たしていない団体の構成メンバーについては,各自の承諾を得たうえで,謝辞の中か,文末の補遺に列挙して下さい (「謝辞」 の項参照)。
 著者資格の順序は,共著者らの合議において決定して下さい。 何故なら,順序は異なる方法で指定されるため,その意味は著者によって述べられない限り正確には推理出来ないからです。 著者は,脚注において,著者の順序について説明することを要請しても構いません。 順序の決定に際して,著者は,多くの雑誌が目次に掲示される著者の人数を制限していることや,米国国立医学図書館 (NLM) がMEDLINEにおいて,著者が25名を超える場合には,始めの24名と最後の著者のみを列挙することを承知しておいて下さい。

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抄録とキーワード

 2ページ目には,抄録 (150語以内にまとめた非構造化抄録もしくは250語以内の構造化抄録) を記載すること。 抄録には,研究ないしは調査の目的,基本的手順 (研究の被験者もしくは実験動物の選択,観察及び分析方法),主要な所見 (出来れば,特定のデータ及びその統計上の有意性を示すこと) そして,基本的結論を記述して下さい。 研究や観察における斬新かつ重要な見地を強調すること。
 抄録の下に,著者は索引付与者が論文の相互索引を付与する時の便を考慮して,3〜10個程度のキーワードもしくは短いフレーズを用意 (またそれ自体を同定) して下さい。 なお,それらは,抄録と一緒に掲載されます。 Index Medicusの『医学件名標目表 Medical Subject Headings (MeSH) 』の中の用語を用いて下さい。 最近導入された用語で,MeSH用語に適当なものが見当たらない場合には,提示された用語をそのまま使用しても構いません。

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緒 言

 論文の目的を明確に記述し,研究もしくは観察に対する論理的根拠を手短に述べること。 厳密に直接関連のある参考文献のみを挙げ,報告しようとする研究業績中のデータや結論をここには決して含めないこと。

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方 法

 観察もしくは実験対象 (患者あるいは実験動物,対照群を含む) を明確に記述すること。 患者の年齢,性別,及びその他の重要な特徴を同定すること。 人種や民族の定義と適切さには曖昧さが残ります。 著者はこれらのカテゴリーを用いる際には,特に注意して下さい。
 他の研究者がその結果を再現することが可能なように十分詳細に,方法,装置 (製造者名と住所をカッコ内に記載),及び手順を明示すること。 統計的手法を含む既に確立されている手法に対しては,参考文献を提示すること (以下を参照)。 既に公表されてはいるが,あまり周知されていない手法に関しては,参考文献と短い記述を与えておくこと。 新規もしくは実質的な修正が加えられた手法については,それらを用いる理由を説明し,その限界を評価すること。 使用した全ての薬剤と化学薬品の一般名,投与量,投与経路等を正確に記述すること。
 無作為化臨床試験の報告には,プロトコール (研究母集団,介入または曝露,結果,及び統計解析に対する推論),介入の割付 (無作為化の手法,治療群に対する割当の隠蔽),及びマスク化 (盲検) の方法を含むすべての主要な研究要素に関する情報を記述しなければなりません。
 総説原稿を投稿する著者は,データの配置,選択,抽出,合成に用いた手法を記述するセクションを設けなければなりません。 これらの手法は,抄録中にも要約して下さい。

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医療倫理

 ヒトを対象とした実験について報告する場合には,その手順が, (施設内もしくは地域の) 人体実験に関する責任ある委員会の倫理基準及び1975年のヘルシンキ宣言 (1983年改訂) に合致するものであるか否かを示すこと。 患者の氏名,頭文字,もしくは院内番号は,特に実例を示す資料中では用いないこと。 動物実験に関して報告する場合には,実験動物の取り扱いと使用に関する研究機関もしくは国の研究協議会の指針,あるいは何らかの国の法律に則しているか否かを明示すること。

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統 計

 統計的手法は,見識のある読者がオリジナル・データから報告された結果を検証することが可能なように,十分詳しく記述すること。 可能であれば,測定結果を定量化し,それらの持つ測定誤差や不確実性 (信頼区間のような) の適当な指標を付けて示すこと。 重要な定量的情報を伴わない恐れがある (P値の使用のような) 統計的推測値のみに依拠することは避けること。 実験対象の適格性に関して吟味すること。 無作為化についての詳細を記述すること。 観察の盲検化の手法とその成果について記述すること。 治療の合併症について報告すること。 観察数を示すこと。 観察の損失を報告すること (臨床試験からの脱落のような)。 可能ならば,研究の計画及び統計手法に関する参考文献としては,その計画もしくは手法を最初に報告した論文よりも,むしろ権威ある研究書 (記述されたページ数を示し) を挙げて下さい。 使用された汎用のコンピューター・プログラムは,いかなるものも条件として指定すること。
 「方法」 のセクションに,方法の一般的な記述を入れること。 「結果」 のセクションにデータを要約する際には,それらを解析するために用いられた統計手法を明示すること。 表と図は,論文の論点を説明し,その主張すべきところを評価するものに限定すること。 記載項目が多い表の代わりとして,グラフを用いること。 グラフと表で,データが重複しないこと。 例えば,「無作為」 (無作為化の手段を意味するもの),「正規」 ,「有意」 ,「相関」 ,「標本」 などの統計学における専門用語の非専門的使用は避けること。 統計学上の用語,略語及び頻用される記号を定義すること。

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結 果

 あなたの結果を本文,表,及び図版の中で,理路整然と提示すること。 表もしくは図版中のデータの全部を本文中で繰り返さないこと。 重要な観察のみを強調するか,もしくは,要約すること。

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考 察

 その研究の新規かつ重要な観点と,そこから得られる結論を強調すること。 「緒言」 もしくは「結果」 のセクションで提示されたデータや他の資料を詳細にわたって繰り返さないこと。 「考察」 のセクションにおいては,将来の研究との関連も含め,その発見の意味するところとその限界性を記載すること。 その所見を他に関連する研究と関連付けること。
 結論とその研究の最終目標とを関連付けること。 ただし,不適切な論述及びデータによる完全な裏付けのない結論は避けること。 特に著者は,原稿が経済的データ及び分析を含まない限り,経済的な便益及び費用に関する論述を行うことは避けて下さい。 完了していない研究に対して優位性を主張したり,ほのめかしたりすることは避けること。 正当な根拠が示される場合には,新たな仮説を述べること。 ただし,それ自体仮説であることを明示すること。 推奨は,それが適切であれば,含めることが出来ます。

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謝 辞

 論文中の適切な個所 (タイトル・ページの脚注や,あるいは本文に対する補遺,その詳細は該当雑誌の規定を参照) に,1〜2センテンス程度の記述で以下のことを明らかにして下さい。 1) 学部の教授の立場での総括的な漠然とした支援のように,著者資格は認められないが,謝意を表す必要のある貢献。 2) 専門的助力に対する謝辞。 3) 援助の性質を明記すべき経済的及び物質的な援助に対する謝辞。 そして,4) 利害の衝突が持ち上がる可能性のある関係 (「利害衝突」 の項参照)。
 論文に対して知的な貢献をなしてはいるが,著者資格が正当とは認められない人々に対しては,彼らの役割や貢献内容を記述し,氏名を挙げることが出来ます。 例えば,「学術的助言」 ,「研究立案の批判的再吟味」 ,「データ収集」 もしくは「臨床試験への参加」 のような場合です。 このような人々に対しては,名前を挙げることへの承諾が得られている必要があります。 読者がそのデータ及び結論を彼らが是認しているものと考えることがあるため,名前を挙げて謝意を表した人々から書面で承諾を得ることは,著者の責任となります。
 専門的助力には,他の貢献に対するものとは段落を変えて,別途謝意を表して下さい。

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参考文献

 参考文献は,本文中に最初に言及された順番に従って連続的に番号を振って下さい。 カッコ ( ) に囲んだアラビア数字によって,本文,表,図の説明文の中の参考文献を同定すること。 表もしくは図の説明文中のみに引用された参考文献は,特定の表もしくは図が本文中の最初の同定によって確認された順番に従って番号を振って下さい。
 以下に例示するスタイルを使用すること。 それらは,Index Medicusの中で米国国立医学図書館 (NLM) によって用いられている形式に基いています。 雑誌名は,Index Medicusで用いられているスタイルに従って省略して下さい。 Index Medicusの1月号のリストとして,あるいは,上記図書館により別刷の形態で毎年発行されているIndex Medicusの『List of Journals Indexed』を参照すること。 なお,そのリストは,上記図書館のWebサイト経由でも入手することが可能です (http://www.nlm.nih.gov)。
 抄録を参考文献として用いることは避けること。 受理されてはいるが,まだ掲載されていない論文に対する参照は,「in press (印刷中) 」 もしくは「forthcoming (出版予定) 」 と明示して下さい。 著者は,それらが掲載を目的として受理されたという証明はもちろんのこと,そのような論文を引用することについての書面での承諾を入手すべきです。 投稿されたが,受理されなかった原稿からの情報は,その情報源からの承諾書を添付した上で,本文中に「unpublished observation (未発表所見) 」 と引用して下さい。
 それが公開された情報源からでは入手出来ないような不可欠な情報の提供でない限り,「personnal communication (私信) 」 と引用することは避けること。 また,その際には,個人名と受信日は,本文中にカッコ ( ) で囲んで引用して下さい。 学術的論文に対して,著者は,その私信の出所から,正確さの確認と書面での承諾を入手しておくべきです。
 参考文献は,著者 (ら) 自身が原本と照合する必要があります。
 「統一規定」 のスタイル (バンクーバー・スタイル) は,NLMのデータベース用に,NLMにより改変されてたANSI[米国規格協会]規格のスタイルに大きく依拠しています。 なお,今日NLMによって使用されているスタイルとバンクーバー・スタイル (Vancouver Style) のどこが異なるかについての注釈が付け加えられています。

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雑誌中の論文

1. 標準的な雑誌論文
最初の6名までの著者名を列挙し,「et al.」 で続けます。
(註:現在,NLMでは,25名までの著者を列挙しています。 著者が25名を超える場合には,最初の24名までを列挙し,次に末尾の著者,その後に「et al.」 と続きます。 )

Vega KJ, Pina I, Krevsky B. Heart transplantation is associated with an increased risk for pancreato- biliary disease. Ann Intern Med 1996 Jun 1;124(11):980-3.

特例措置として,雑誌が,巻全体を通じて,連続したページ数を付けている場合 (多くの医学雑誌が行っているように),月次及び号数は省略しても構いません。
(註:整合性を保つために,「統一規定」 内におけるひな型見本全体を通して上記特例に従うものとします。 なお,NLMでは,上記特例は適用されません。 )

Vega KJ, Pina I, Krevsky B. Heart transplantation is associated with an increased risk for pancreato- biliary disease. Ann Intern Med 1996;124:980-3.

著者が6名以上の場合:
Parkin DM, Clayton D, Black RJ, Masuyer E, Friedl HP, Ivanov E, et al. Childhood leukaemia in Europe after Chernobyl: 5 year follow-up. Br J Cancer 1996;73:1006- 12.

2. 団体著者
The Cardiac Society of Australia and New Zealand. Clinical exercise stress testing. Safety and performance guidelines. Med J Aust 1996; 164: 282-4.

3. 著者名が与えられていない場合
Cancer in South Africa [editorial]. S Afr Med J 1994;84:15.

4. 英語以外の論文
(註:NLMでは,タイトルを英語に翻訳し,その翻訳を角カッコ[ ]で囲み,更に言語を示す略号を添えています。 )
Ryder TE, Haukeland EA, Solhaug JH. Bilateral infrapatellar seneruptur hos tidligere frisk kvinne. Tidsskr Nor Laegeforen 1996;116:41-2.

5. サプリメント号を持つ巻数
Shen HM, Zhang QF. Risk assessment of nickel carcinogenicity and occupational lung cancer. Environ Health Perspect 1994;102 Suppl 1:275-82.

6. サプリメント号を持つ号
Payne DK, Sullivan MD, Massie MJ. Women's psychological reactions to breast cancer. Semin Oncol 1996;23(1 Suppl 2):89-97.

7. 分冊を持つ巻
Ozben T, Nacitarhan S, Tuncer N. Plasma and urine sialic acid in non-insulin dependent diabetes mellitus. Ann Clin Biochem 1995;32(Pt 3):303-6.

8. 分冊を持つ号
Poole GH, Mills SM. One hundred consecutive cases of flap lacerations of the leg in ageing patients. N Z Med J 1994;107(986 Pt 1):377-8.

9. 巻数を持たない号
Turan I, Wredmark T, Fellander-Tsai L. Arthro- scopic ankle arthrodesis in rheumatoid arthritis. Clin Orthop 1995;(320):110-4.

10. 号数もしくは巻数のないもの
Browell DA, Lennard TW. Immunologic status of the cancer patient and the effects of blood transfusion on antitumor responses. Curr Opin Gen Surg 1993:325-33.

11. ページ付けがローマ数字のもの
Fisher GA, Sikic BI. Drug resistance in clinical oncology and hematology. Introduction. Hematol Oncol Clin North Am 1995 Apr;9(2):xi-xii.

12. 論文の種類を示す必要のあるもの
Enzensberger W, Fischer PA. Metronome in Parkinson's disease [letter]. Lancet 1996;347:1337. Clement J, De Bock R. Hematological complications of hantavirus nephropathy (HVN) [abstract]. Kidney Int 1992;42:1285.

13. 内容の撤回声明を含む論文
Garey CE, Schwarzman AL, Rise ML, Seyfried TN. Ceruloplasmin gene defect associated with epilepsy in EL mice [retraction of Garey CE, Schwarzman AL, Rise ML, Seyfried TN. In: Nat Genet 1994;6:426-31]. Nat Genet 1995;11:104.

14. 撤回された論文
Liou GI, Wang M, Matragoon S. Precocious IRBP gene expression during mouse development [retracted in Invest Ophthalmol Vis Sci 1994; 35:3127]. Invest Ophthalmol Vis Sci 1994;35: 1083-8.

15. 正誤表が掲載された論文
Hamlin JA, Kahn AM. Herniography in symptomatic patients following inguinal hernia repair [published erratum appears in West J Med 1995;162:278]. West J Med 1995;162:28-31.

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単行本とその他のモノグラフ

(註:これまでのバンクーバー・スタイルでは,出版者と出版年の間にはセミコロン (;) よりもコンマ (.) の方を採るという不適切なものであった)。

16. 個人著者
Ringsven MK, Bond D. Gerontology and leadership skills for nurses. 2nd ed. Albany (NY): Delmar Publishers; 1996.

17. 著者としての編者,編纂者
Norman IJ, Redfern SJ, editors. Mental health care for elderly people. New York: Churchill Living- stone; 1996.

18. 著者及び発行者としての団体
Institute of Medicine (US). Looking at the future of the Medicaid program. Washington: The Institute; 1992.

19. 単行本中の章
(註:これまでのバンクーバー・スタイルでは,ページ付けの前に,「p」 よりもむしろコロン (:) の方が採用されていた)。
Phillips SJ, Whisnant JP. Hypertension and stroke. In: Laragh JH, Brenner BM, editors. Hypertension: pathophysiology, diagnosis, and management. 2nd ed. New York: Raven Press; 1995. p.465-78.

20. 会議録
Kimura J, Shibasaki H, editors. Recent advances in clinical neurophysiology. Proceedings of the 10th International Congress of EMG and Clinical Neuro- physiology; 1995 Oct 15-19; Kyoto, Japan. Amsterdam: Elsevier; 1996.

21. 会議発表論文
Bengtsson S, Solheim BG. Enforcement of data protection, privacy and security in medical informatics. In: Lun KC, Degoulet P, Piemme TE, Rienhoff O, editors. MEDINFO 92. Proceedings of the 7th World Congress on Medical Informatics; 1992 Sep 6-10; Geneva, Switzerland. Amsterdam: North-Holland; 1992. p. 1561-5.

22. 学術報告もしくはテクニカル・レポート
基金拠出/主管官庁により発行されたもの:
Smith P, Golladay K. Payment for durable medical equipment billed during skilled nursing facility stays. Final report. Dallas (TX): Dept. of Health and Human Services (US), Office of Evaluation and Inspections; 1994 Oct. Report No.: HHSI- GOEI69200860.
実施官庁により発行されたもの:
Field MJ, Tranquada RE, Feasley JC, editors. Health services research: work force and educational issues. Washington: National Academy Press; 1995. Contract No.: AHCPR282942008. Sponsored by the Agency for Health Care Policy and Research.

23. 学位論文
Kaplan SJ. Post-hospital home health care: the elderly's access and utilization [dissertation]. St. Louis (MO): Washington Univ.; 1995.

24. 特 許
Larsen CE, Trip R, Johnson CR, inventors; Novoste Corporation, assignee. Methods for procedures related to the electrophysiology of the heart. US patent 5,529,067. 1995 Jun 25.

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その他の出版物

25. 新聞記事
Lee G. Hospitalizations tied to ozone pollution: study estimates 50,000 admissions annually. The Washington Post 1996 Jun 21;Sect. A:3 (col. 5).

26. 視聴覚資料
HIV+/AIDS: the facts and the future [videocassette]. St. Louis (MO): Mosby-Year Book; 1995.

27. 法律資料
法律 (PL) :
Preventive Health Amendments of 1993, Pub. L. No. 103-183, 107 Stat. 2226 (Dec. 14, 1993).
法 案:
Medical Records Confidentiality Act of 1995, S. 1360, 104th Cong., 1st Sess. (1995).
連邦政府規則集 (CFR) :
Informed Consent, 42 C.F.R. Sect. 441.257 (1995).
公聴会:
Increased Drug Abuse: the Impact on the Nation's Emergency Rooms: Hearings Before the Subcomm. on Human Resources and Intergovernmental Relations of the House Comm. on Government Operations, 103rd Cong., 1st Sess. (May 26, 1993).

28. 地 図
North Carolina. Tuberculosis rates per 100,000 population, 1990 [demographic map]. Raleigh: North Carolina Dept. of Environment, Health, and Natural Resources, Div. of Epidemiology; 1991.

29. 聖 書
The Holy Bible. King James version. Grand Rapids (MI): Zondervan Publishing House; 1995. Ruth 3:1-18.

30. 辞書及び類似の参考書
Stedman's medical dictionary. 26th ed. Baltimore: Williams & Wilkins; 1995. Apraxia; p. 119-20.

31. 古典籍
The Winter's Tale: act 5, scene 1, lines 13-16. The complete works of William Shakespeare. London: Rex; 1973.

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未刊行物

32. 印刷中のもの
(註:NLMでは,すべてのものが[確実に]印刷されるとは限らないという理由から,「forthcoming」 の方を好んで用いています。 )
Leshner AI. Molecular mechanisms of cocaine addiction. N Engl J Med. In press 1996.

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電子的資料

33. 電子的形態での雑誌論文
Morse SS. Factors in the emergence of infectious diseases. Emerg Infect Dis [serial online] 1995 Jan-Mar [cited 1996 Jun 5];1(1):[24 screens]. Available from: URL:http://www.cdc.gov/ncidod/ EID/eid.htm

34. 電子的形態でのモノグラフ
CDI, clinical dermatology illustrated [monograph on CD-ROM]. Reeves JRT, Maibach H. CMEA Multimedia Group, producers. 2nd ed. Version 2.0. San Diego: CMEA; 1995.

35. コンピューター・ファイル
Hemodynamics III: the ups and downs of hemodynamics [computer program]. Version 2.2. Orlando (FL): Computerized Educational Systems; 1993.

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 各々の表は,別々の用紙にタイプもしくはプリント・アウトすること。 表を写真版で提出しないこと。 表には,本文中で最初に言及される順番に一連番号を振り,各々に簡潔な表題を付けること。 表の各列頭には,短めの標題か,短縮された標題を記載すること。 説明的な内容は,標題にではなく,脚注に置くこと。 各々の表で使用された非標準的な略語はすべて,脚注において注釈を与えておくこと。 脚注には,次の記号をこの順番で用いること。 *, †, ‡, §, ‖, ¶, **, ††, ‡‡。
 標準偏差 (SD) や平均値の標準誤差 (SEM) といった統計上の変量の基準を明示すること。
 表の内部に縦や横の罫線を使用しないこと。
 各々の表が,本文中に引用されていることを確認すること。
 他の出版物もしくは未発表の出典からデータを使用する場合は,承諾書を得ること,更にそれらに対して十分な謝辞を与えること。
 本文の長さとの兼ね合いにおいて,過剰な表の使用は,ページ・レイアウトを困難にする恐れがあります。 本文1,000語当たり何個の表が使用出来るかを見積るためにも,自分が投稿を予定している雑誌の各号を調べておくこと。
 掲載するには詳細過ぎるが,重要な裏付けを示すデータを含むような付加的な表は,合衆国のNational Auxiliary Publication Service[国立補助出版サービス]のような文書保管サービスに供託するようにするか,もしくは,著者から直接入手出来るようにするか,編集者は論文を受理した時点でそのうちのいずれかを推奨することがあります。 その場合,本文には適切な陳述が加えられます。 なお,このような表は,論文の考慮のために送付すること。

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図版 (図)

 図の完全なセットを所定の部数提出すること。 図は,プロのレベルで作成されたもので,撮影されたものであること。 フリーハンドやタイプライター打ちしたレタリングのものは受領出来ません。 オリジナルの製図,レントゲン写真及びその他の資料の代わりに,鮮明な光沢仕上げの白黒写真を送付すること。 大きさは,通常は,127×173mm (5×7インチ) であるが,203×254mm (8×10インチ) より大きくならないこと。 文字,数字及び記号は,明瞭で,全体を通じて均等で,掲載のために縮小した場合でも十分に判読出来るようなサイズを保つこと。 表題と詳細な説明文は,図版の説明文に入れ,図版自体には記入しないこと。
 各々の図には,図の裏面に図の番号,著者の名前,及び図の上部を指示したラベルを貼り付けること。 図の裏面に直接書き込みを入れないこと。 あるいは,図を引っ掻いたり,傷付けたりする恐れのあるクリップを使用しないこと。 図を折り曲げたり,厚紙でそれらを裏打ちしないこと。
 顕微鏡写真には,内部スケールマーカーを入れておいて下さい。 顕微鏡写真に使用される記号,矢印もしくは文字は,背景とのコントラストを考慮して下さい。
 人物の写真が使用される場合は,被験者の身元が絶対に判明しないようにするか,もしくは,写真使用のための承諾書をそれらの写真に必ず添付すること (「プライバシーに対する患者の権利の保護」 の項参照)。
図は,本文中でそれらが最初に引用された順番に従って一連番号を振って下さい。 図が既に出版されたものである場合,オリジナルの出典に対して謝辞を述べ,資料を複製するために著作権所有者からの承諾書を提出すること。 公的財産としての文書を除き,著者もしくは出版者に係わりなく承諾が必要です。
 カラーの図版に関しては,その雑誌が,カラーのネガ・フィルム,ポジのスライド用フィルム,あるいはカラープリントのうちのいずれのものを要求しているかを確認すること。 複製される範囲を指示するための目印を図に添えることは,編集者にとって大いに役立ちます。 また,幾つかの雑誌では,著者が超過料金を負担する場合にのみ,カラーの図版を掲載する場合もあります。

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図版に対する説明文

 図版に対する説明文は,各図版に対応するアラビア数字を付け,別ページから始めて,ダブルスペースを用いてタイプもしくはプリント・アウトすること。 図版の特定の範囲を明らかにするために,記号,矢印,数字,あるいは文字などが用いられる場合,説明文中に各々のものを明確に同定し,注解を与えておくこと。 また,顕微鏡写真では,内部スケールを説明し,染色法が何かを明らかにしておくこと。

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度量衡の単位

 長さ,高さ,重さ,及び,容積の測定値は,メートル法 (メートル,キログラム,リットル),もしくは,その10の整数乗倍で報告して下さい。
 温度は,セ氏度 (℃) で示して下さい。 また,血圧は,水銀柱ミリメートル (mmHg) で表記して下さい。
 血液学及び臨床化学での測定値はすべて,国際単位系 (SI) に換算したうえで,メートル法で報告して下さい。 編集者が,著者に対して掲載前に,代替もしくは非SI単位を添えるように要請する場合もあります。

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略語と記号

 標準的な略語のみを使用すること。 タイトル中及び抄録中においては,略語の使用は避けること。 略語は,それが標準的な度量単位でない限り,本文中でそれが最初に使用されるのに先立って,完全な用語が記述されていなければなりません。

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雑誌への原稿の送付

 原稿は,所定の部数を揃え,写真が折れ曲がったりするのを防ぐために必要ならば,原稿や図版を厚紙で挟んだうえで,丈夫な封筒を用いて送付すること。 写真とポジ (スライド用) フィルムは厚手の封筒に小分けしておくこと。
 原稿には,共著者全員の署名の添えられたカバー・レターが添付されていなければなりません。 これには,以下の内容を記載する必要があります。 1) 当文書中の始めの方で定義されているような事前投稿もしくは二重投稿の事実,あるいは研究のいかなる部分であれ他所へ投稿したことについての情報。 2) 利害衝突へと導く可能性のある経済的もしくは他の利害関係に関する陳述 (以下を参照)。 3) 原稿が既に著者全員によって読まれ,その内容が是認されていること,当文書の始めの方に記述されているような著者資格の要件を満たしていること,更に,各々の著者が,その原稿が誠実な研究内容を表現したものであることを確信していることなどについての陳述。 そして,4) 校正刷りの修正と最終的な是認に関して,他の共著者らと連絡を取る責任を負う通信担当著者の氏名,住所,及び電話番号。 また,そのカバー・レターには,その原稿が個々の雑誌におけるどの部類の論文に該当するのか,更に,著者 (ら) は,カラー写真の複製費用を支払う意志があるかなどの,編集者にとって有用である補足的な情報は何であっても記載しておくべきです。
 原稿には,既存の出版物を複製するための承諾書や,身元が判明する恐れのある人々に関する情報を報告したり,その写真を使用するための承諾書,あるいは,原稿における貢献に対してその人々の名前を挙げることへの同意書といったものの一切のコピーが添付されていなければなりません。

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個々に独立して発表されたステートメント

ピア・レビュー誌の定義

 ピア・レビュー誌とは,掲載論文の大部分が,編集スタッフに属さない専門家の審査 (査読) を受けるために付託される雑誌のことです。 審査のために送付された原稿の数や種類,審査員の人数,審査手順,及び審査員の意見の取り扱い方は,各々異なっていても差し支えありません。 従って,各雑誌は,読者や投稿予定者の利益を考慮し,投稿規定中にその方針を公表しておくべきです。

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編集の自由と高潔さ

 医学雑誌の発行者と編集者は,雑誌に掲げられた目標と経費とを考慮しながら,信頼出来る,読みやすい雑誌の発行と出版のために,共通の努力を払っています。 しかしながら,発行人と編集者の役割は当然異なります。 発行人は,編集者の任命及び免職の権限と重要な経営上の決断を下す権限を持ちます。 編集者は,その範囲内で最大限の可能性を発揮すべきです。 編集者は,雑誌の編集上の内容を決定するための全権を有する必要があります。 この編集の自由の概念は,たとえ,その立場を危うくするものであったとしても,断固として編集者自身によって守られなければなりません。 実際問題として,この自由を確保するためには,編集者は経営代表者のみでなく,最上位のオーナーに直接交渉すべきです。
 医学雑誌の編集者は,その職務に関する一般的条項に加えて,争議を解決するための機構を定め,編集者の権利と義務を明瞭に記述した契約を結ぶべきです。
 独立した編集顧問委員会は,編集者が編集方針を確立し,維持していくことを支援する際に役立ちます。
 すべての編集者と編集者の団体は,編集の自由の概念を維持し,このような自由に対する重大な違犯に対して,国際的な医学界の関心を向けさせるための責務を負うものです。

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利害衝突

 寄稿された原稿に関する利害衝突は,査読 (ピア・レビュー) 及び掲載過程における関係者 (著者,審査員,及び編集者) が,彼もしくは彼女の審査に不適当な影響を及ぼす可能性のある活動と密接な関係を持つ場合 (審査が事実上の影響を受けるか否かは別にして) に存在します。 産業界との財政上の関係 (例えば,雇用を通じてのもの,コンサルタント業,株主,謝礼,専門家の立場での証言など) は,直接もしくは肉親経由のいずれであっても,最も重要な利害衝突であると通常みなされます。 しかしながら,衝突は,個人的な関係,学術的な競合,及び知的な熱情のような他の動機に関しても起こり得るものです。
 査読の過程での一般の信任と掲載論文の信頼性は,執筆,査読,及び編集上の決定を下す過程での利害衝突が,いかに上手に処理されたかに,その一端がかかっています。 バイアスは,科学的方法及びその研究の結論に対する入念な注意によって,大抵は見極められ,排除することが出来ます。 財政的関係とそれらの影響については,他の利害衝突に較べ,より容易に見破られるものではありません。 査読及び掲載過程における参加者は,彼ら自身の衝突する利害関係を開示すべきであり,また,その情報は,第三者自らがその影響について判断出来るようにするために入手可能とすべきです。 読者はオリジナル研究の報告の中における場合に較べ,総説論文や論評中では,バイアスを見つけ出すことがより困難であることを理由に,幾つかの雑誌では,利害衝突を抱えた著者からの総説及び論評を受理していません。

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著 者

 著者が原稿を論文もしくはレターのいずれかで提出する場合,彼らの研究にバイアスを生じさせる可能性のある財政上もしくはその他の利害衝突を認知し,開示することは著者の責任です。 彼らは,その研究に対する財政的援助,及びその研究への上記以外の財政的もしくは個人的関係のすべてを原稿中において明らかにし謝辞を表すべきです。

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審査員

 査読を依頼された外部審査員は,原稿についての彼らの意見にバイアスが生じる可能性のあるいかなる利害衝突をも編集者に開示すべきであり,更に,彼らがそれを妥当であると考える場合には,特定の原稿を審査することについて,自ら不適格であると申告すべきです。 編集者は,その審査員が不適格であるかどうかを自らが判断し,その審査内容を解釈するうえでも,審査員の利害衝突について日頃の気配りを怠ってはなりません。 審査員は,それらが掲載される前に,自らの興味を充足する目的で,その研究から得られた知識を利用すべきではありません。

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編集者及び編集スタッフ

 原稿に関して最終的決定を下す編集者は,彼らが判断を下すことになる掲載号のいかなる内容にも個人的な財政上の係わりを持つべきではありません。 編集スタッフの他のメンバーも,編集上の決定に参加する際には,彼らの現在の経済上の利害関係の自己申告を編集者に提出すべきです (彼らは編集上の判断に関係する可能性があるため),また,彼らが利害衝突を有する場合には,自らがいかなる決定にも不適格であることを申告すべきです。 掲載された論文とレターには, (編集者の判断において) 読者がそのことについて知っておかなければならないすべての財政上の援助や利害衝突の記述が含まれていなければなりません。 編集スタッフは,個人的利益のために,原稿を取り扱うことを通じて得られた情報を決して利用してはなりません。

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研究所見に関する訂正,撤回声明及び「懸念表明」

 編集者は,まず最初に,著者が誠実な観察に基いて研究を報告しているということを念頭に置く必要があります。 それにも係わらず,以下の2つのタイプの難題が持ち上がることがあります。
 第1に,掲載された論文中に,その研究の一部の訂正もしくは正誤表の掲載が必要となるような誤りが指摘された場合です。 誤りが研究全体の価値を低下させるほどに重大であるということも考えられますが,そうしたことはまずあり得ませんので,個別の問題に基づいて編集者と著者により取り扱われるべきです。 なお,そのような誤りは,通常の研究過程において科学上の新事実の出現により暴露された欠陥と混同されるべきではありません。 後者については,訂正もしくは撤回の必要はありません。
 第2のタイプの難題は,科学的な欺瞞です。 投稿済みもしくは掲載済みのいずれであっても,研究の誠実さについての実質的な疑念が生じた場合には,その疑問が適正に追跡されたこと (著者との可能な限りの話し合いも含めて) を保証するのは編集者の責務です。 しかしながら,完全な調査を指揮したり,または,その研究が実施された機関もしくは研究資金を拠出した官庁のいずれに,その責任の所在があるかを判断することは,編集者の仕事ではありません。 編集者は,最終決定について直ちに知らされるべきであり,万一にも不正な論文が掲載されてしまった場合には,その雑誌は撤回声明を印刷する必要があります。 この調査方法で満足のいく結論に達しなかった場合,編集者は,経過説明と一緒に懸念表明を掲載することを選ぶことが出来ます。
 撤回もしくは懸念表明 (そのように分類されるもの) は,よく目立つセクション内のページ数が振られているページに掲載されるべきであり,目次のページにも記載し,更に原論文のタイトルをその見出し中にも含めて下さい。 それは,編集者への手紙として簡単に済ませてはなりません。 たとえ,一定の状況下で,編集者が他の責任ある人々による撤回声明を受け入れることがあるにしても,理想的には,筆頭著者は,論文中におけるものと撤回声明文中のものとは同一人物でなければなりません。 撤回声明の本文は,その論文が何故撤回されるのかを釈明し,更にそれに対する参照のための書誌事項も記載して下さい。
 欺瞞的な論文に係わる著者による以前の研究の正当性については想定することは出来ません。 従って,編集者は,自分達の雑誌に掲載された初期の研究の正当性に関する疑念を払うために,あるいは,撤回の目的で,その著者の所属する機関に問い合わせることが出来ます。 これが行われない場合,彼らは,以前に掲載された研究の正当性は保証されていないという趣旨の告知文を掲載することを選択することが出来ます。

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機 密 性

 原稿は,著者の機密性に対して当然の配慮を払って審査されるべきものです。 審査のために原稿を投稿することにおいて,著者は,編集者の手に自らの科学的研究業績と創造的労作の成果を委ねることになり,著者らの名声や経歴はそれによって左右される可能性を持ちます。 著者の権利は,彼らの原稿の審査の機密事項の暴露によって,侵害される恐れがあります。 審査員もまた,編集者により尊重されるべき機密性に対する権利を有します。 うそや欺瞞の主張がなされた場合には,機密性は反古とみなされるべきかも知れませんが,やはりそうではなく道義的であるべきです。
 編集者は,原稿に関する情報 (その受領の事実,その内容,その審査プロセスの状況,審査員によって加えられたその批判的内容,もしくは,その最終結果を含むもの) を著者自身と審査員とを除き,第三者に対して漏洩してはなりません。
 編集者は,審査員に対して,審査のために送付された原稿が,必ずしも開示を強制されることのない情報であり,更に,著者の個人的所有物である旨をはっきりと確認しておくべきです。 それ故に,審査員と編集スタッフのメンバーは,その原稿の掲載以前に,著者の研究業績の内容を公然と話し合ったりせず,あるいは彼らのアイデアを盗用しないことによって,著者の権利を守るべきです。 審査員が,自分の控えのためにその原稿のコピーをとってファイルすることは認められるべきではありません。 また,編集者からの許可を得たものを除いて,第三者と分担して審査に当たることも禁止すべきです。 編集者は,不採用となった原稿のコピーを保管してはなりません。
 意見がいずれかに異なる審査員は,匿名のままとすべきです。 何人かの編集者は,審査員に対して著者に返送されるコメントに署名を添えるように要求していますが,他の多くの編集者は,審査員のコメントには署名を添えないか,もしくは,審査員に対してその選択の余地を残すようにしています。 コメントに署名が添えられていない場合には,審査員の正体は決して著者やその他のいかなる人物にも明かされるべきではありません。
 幾つかの雑誌は,その原稿に関する審査員のコメントを掲載します。 上記のいかなる手続きも著者と審査員の合意なしには,採用されるべきではありません。 しかしながら,審査員のコメントは,同一原稿の他の審査員にも送付されることがあり,更に,審査員は,編集者の決定に関してもその通知を受け取ることがあります。

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医学雑誌と公共メディア

 医学研究のニュースにおける社会の関心が,研究に関する情報を出来るだけ早く得るための公共メディアの活発な競争を招いています。 研究者及び研究機関は時として,記者会見の場を設けたり,あるいは,インタビューを受けたりすることで,学術雑誌における正式な掲載前に,公共メディアにおいて研究内容を報告することを奨励しています。
 また一般大衆には,不当な遅延なく重要な医学情報を得る権利があり,また,編集者には,この過程において彼らの果たす役割に対して責任があります。 しかしながら,医師らは,その報告の結論に関して,彼らの患者に助言する前に,十分詳細な報告を入手する必要があります。 加えて,学術研究に関するメディア報道には,その研究が査読 (ピア・レビュー) され,正式に掲載される前に,不正確もしくは時期尚早な結論の流布へと導く可能性も伴います。
 編集者が,彼らがこれらの問題に関する方針を確立しようと努めているならば,下記の推奨がいかに有用であるかに気付くはずです。
 1. 編集者は,ピア・レビュー誌を通じて,研究者から社会への医学情報の秩序ある伝達を助成することが出来ます。 これは,原稿が考慮中であるか,もしくは,掲載待ちの間に,彼らは研究を公表しないであろうということについての著者との合意,及びメディアが正確な記事を準備する際に雑誌が協力する代わりに,雑誌掲載前にメディアが記事を公表することはしないというメディアとの合意により実現可能となります (以下を参照)。
 2. 正式な雑誌における掲載前に,ニュース報道されなければならないほど公衆衛生上,明解かつ緊急性を要する重要な臨床的内容を持つ医学的研究はごく少数に過ぎません。 しかしながら,このような例外的状況下では,公衆衛生に責任ある公共機関が決定を下さなければならず,また,医師並びにメディアに対する情報の事前の公布に責任を負わなければなりません。 著者並びに適正な公共機関が,ある特定の雑誌で考慮中の原稿を入手したいという場合は,何らかの公表を行う前に,編集者は相談を受けなければなりません。 もし,編集者が,情報の即時公開の要請を受け入れる場合は,掲載前公開を制限する方針の適用を撤回しなければなりません。
 3. 掲載前公開を制限する方針は,学術的会議における発表の媒体,もしくはこれらの会議からの抄録には適用すべきではありません (「重複もしくは二重投稿」 の項参照)。 学術的会議において研究を発表する研究者は,彼らの発表について報告者らと論議することは自由であるべきですが,彼らとの会話中で提示される以上の研究の詳細を示すことは,思いとどまるべきです。
 4. ある論文がまもなく掲載されることになっている場合,編集者は,プレス・リリースや質疑応答,雑誌の事前コピーの提供,もしくは,記者を適当な権威者に紹介することで,メディアが正確な記事を準備するよう援助したいと考えます。 なお,この援助は,論文掲載と記事の公表のタイミングを合わせることにおいて,メディアとの協力を前提として行って下さい。

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広  告

 大多数の医学雑誌は,出版社の収入源として広告を掲載していますが,広告は決して編集上の決定に影響を及ぼすものであってはなりません。 編集者は,広告の取扱方針に対して完全な責任を負う必要があります。 読者の方々もまた,広告と編集された素材との違いを難なく見分けることが出来るようにして下さい。 同一の製品もしくは対象に関する編集上の素材と広告との並列は避けて下さい。 また,特定の論文が同じ号に掲載されることを条件に,広告スペースの売り込みが行われてもなりません。
 雑誌は決して広告によって内容が左右されるものであってはなりませんが,読者は編集者が特定の広告主の影響下にあることをすぐに見破ってしまいますので,広告主が1社ないし2社のみからの広告の掲載に関しては,編集者自身,十分慎重でなければなりません。
 雑誌は,例えば,たばこのように健康にとって重大な害をもたらす商品に対して,そうした広告を掲載すべきではありません。 また,編集者は,広告に対する現行の基準が遵守されているか,あるいは,独自の基準が確立しているかを保証すべきです。 結局,編集者は掲載に当たって,広告に関するすべての批判を考慮に入れておくべきです。

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サプリメント号

 サプリメントとは,関連する問題やトピックスを扱った論文集で,その雑誌の別冊,もしくは,通常号の第2分冊として発行されたもののことです。 また,通常はその雑誌の出版者以外の財源が充てられます。 サプリメントは,次の有用な目的に供することが出来ます。 すなわち,教育,研究情報の交換,特定の内容に対するアクセスの容易さ,そして,学界と企業間の協調の改善。 財源の問題から,サプリメント号の内容は,トピックス及び視点の選択により偏りを反映する可能性があります。 従って,編集者は以下の原則を考慮して下さい。
 1. 当該雑誌の編集者は,サプリメント号の方針,業務,及び内容について全責任を取らねばなりません。 また,当該雑誌の編集者は,そのサプリメント号のいかなる編集者の指示内容をも是認しなければならず,論文の拒絶に関する権限を留保していなければなりません。
 2. 研究,会議,及び出版物に関する財源は,サプリメント号の中に明瞭に述べ,目立つ位置に示して下さい (好ましくは,各ページごとに)。 可能な場合は常に,財源は1カ所以上のスポンサーより拠出されるべきです。
 3. サプリメント号の中の広告は,当該雑誌の他の部分と同様の方針に準じて下さい。
 4. 編集者は,読者が通常の編集ページとサプリメントのページとを難なく見分けることが出来るようにしておいて下さい。
 5. 財源の提供団体自身による編集は認められません。
 6. 雑誌の編集者とサプリメント号の編集者は,サプリメント号のスポンサーからの個人的贈物もしくは過度な報酬を受け取ってはなりません。
 7. サプリメント号の中での二次的掲載は,原論文の引用によって明瞭にその典拠を示して下さい。 重複掲載は避けて下さい。

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通信欄の役割

 すべての生医学雑誌は,それらに掲載された論文についてのコメント,質問,もしくは批評を掲載し,そこへ原著者が応答を寄せることが出来るセクションを設けるべきです。 一般に (必ずしもそうではないが),これらは通信欄の形態を取ると考えられます。 このようなセクションの欠如は,オリジナル研究が掲載された同じ雑誌において,論文に対する応答の可能性を読者に与えないようなものです。

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同一研究に基づく競合原稿

 編集者は,同一の研究について競合する解釈を提示する別の著者からの原稿を受け取る可能性があります。 編集者は,別々のグループや別の著者により,ほぼ同時に投稿された競合原稿を審査するかどうかを決定しなければなりません。 あるいは,競合原稿が他誌に既に投稿されたか,あるいはその予定がある場合,編集者はそのような原稿の一つを考慮するように求められるかも知れません。 データの所有権についての未解決の問題はこの際無視するとしても,我々は同じ研究に基く競合原稿の投稿に直面した場合,編集者が何をなすべきかをここに検討を加えておきたいと思います。
 多重提出には,次の2種類が考えられます。 彼らの研究の分析と解釈において意見の異なる共同研究者によってなされた提出,もう一つは,事実が何であるか,あるいは,いずれのデータが報告されるべきかについて,意見の異なる共同研究者によってなされた提出です。
 以下の全般的な見解が,この問題を扱う編集者及びその他人々の助けとなると考えます。

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分析もしくは解釈上の相違

 雑誌は通常,データの分析と解釈が異なる同一研究チーム内の競合メンバーによる別々の論文を掲載することを望んでいません。 また,そのような原稿の提出には失望させられます。 原稿を提出する前に,共同研究者が自らの解釈上の相違点を解決することが出来ない場合には,彼らは,審査員がその問題に焦点を当てることが出来るようにするためにも,幾通りかの解釈を含み,また,彼らの論争に編集者の注意を喚起するような原稿1編にまとめたものの投稿を考慮すべきです。 ピア・レビューの重要な機能の一つは,掲載以前に,著者の分析と解釈を評価することと,更にその結論について適切な変更を示唆することにあります。 その論争の見解が掲載された後,編集者は,二者択一的に,意見を異にする著者からの「編集者への手紙」 もしくは2番目の原稿を考慮することを望みます。 多重提出は編集者をジレンマに落し入れます。 著者らの論争を公表する目的での競合原稿の掲載は,雑誌の紙面を無駄にするばかりでなく,読者をも混乱させることになります。 これに反して,編集者が共同研究チームの数名のみにより執筆された原稿をそのことを承知のうえで掲載する場合,編集者はその研究チームの残りのメンバーの正当な共著者としての権利をも否定していることになりかねません。

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報告された方法もしくは結果における相違

 研究者は時として,実際に何がなされたか,あるいは,何が観察されたか,更に,どちらのデータを報告すべきかについて,自分達の意見を異にすることがあります。 ピア・レビューに,この問題を解決することを期待することは出来ません。 編集者は,問題が解決するまで,そのような多重提出については,それ以上の考慮を拒否すべきです。 更に,うそや虚偽の主張が存在するならば,編集者はしかるべき関係機関に通告すべきです。
 これまでに述べた事例は,共同研究とは関係がなく,またそれには属さない著者が,公に入手可能なデータの異なる分析に基づいて単独に原稿を提出する場合とは明らかに区別されるべきものです。 こうした状況において,多重提出についての編集上の考慮に,正当な理由付けが与えられたことになります。 また,異なる分析的アプローチには,相互補完的かつ同等の妥当性があるため,1つ以上の原稿を掲載することに対する良い理由すら存在することになります。

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お問い合せとご意見は,以下にお寄せ下さい。 [訳注:担当者に変更があります。 正確な連絡先は最新版にてご確認下さい]

Ms. Kathleen Case
at the ICMJE secretariat office
Annals of Internal Medicine
American College of Physicians
Independence Mall West
Sixth Street at Race
Philadelphia, PA 19106-1572, USA

電 話: + 1 -215-351-2661
ファックス: + 1 -215-351-2644
E-mail: Kathyc@mail.acponline.org

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 当文書は,非営利的,教育的目的については,対価の請求なしでコピーしたり,配布することが可能です。 電子版は,ACP Online (http://www.acponline.org) をはじめとする多くのインターネットのWebサイトで入手可能です。 また,10部以上の別刷の見積書は,以下より入手可能です。


American College of Physicians
Customer Service Department
電話: + 1 -215-351-2600
ファックス: + 1 -215-351-2448


 本「統一規定」 は,幾つもの雑誌において掲載されています。 1997年1月1日以降の主要誌の文献として掲載された版をどうか典拠として引用して下さい。
Ann Intern Med 1997;126:36-47.


国際医学雑誌編集者委員会メンバー

Linda Hawes Clever, Western Journal of Medicine;
Lois Ann Colaianni, U.S. National Library of Medicine;
Frank Davidoff, Annals of Internal Medicine;
Richard Glass, JAMA;
Richard Horton, The Lancet;
George Lundberg, JAMA;
Magne Nylenna, Tidsskrift for Den Norske legeforening;
Richard G. Robinson, New Zealand Medical Journal;
Richard Smith, BMJ;
Bruce P. Squires, Canadian Medical Association Journal;
Robert Utiger, The New England Journal of Medicine;
Martin VanDer Weyden, The Medical Journal of Australia;
Patricia Woolf, Princeton University

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toukoukitei.net | updated 2017/02/14